2008年4月24日木曜日

4-2-3-1サッカーを戦術から理解する(読感)

後輩から「面白いっすよ。エッケイさん多分はまると思います」ともらった本です。

いやぁ、面白かったです。僕好みでした。

自分はサッカー見るのは大好きでJリーグ元年の4、5年前から見始めてもうだいぶ年数もたつのですが、選手歴が無いのとTV観戦が多いので、あまりシステム戦術に関してろくにわかってもおらず、興味もそこそこしかありませんでした。簡単な戦列は理解はしていましたが、だからといってあまりサッカーを見る上で重要には思えなかったからです。

でもこの本は論理的で分かりやすかったです。
純粋にサッカーの本ですが色々な面で参考になりました。
日本で「サッカーは布陣(システム)でするものではない」という言葉は非常に良く聞くのですが、この言葉はシステム戦術というのを熟知した人間とよくわかっていない人間が言うのでは天と地の違いがありそうです。

上記の言葉を、ビジネスで置き換え、システムを組織と同義と考えると分かりやすいです。
「組織は戦略に従う」という言葉はチャンドラーの有名な言葉ですが、つまり、
「(戦略的意図が無い状態での)(まず)組織(システム)ありきは意味をなさない」
という事が本質ということです。

日本の場合、明確な戦略的意図が無い状態でシステムだけが一人歩きしている状態となっているのでそれではあまり効果をなさない。また、それだけを見てしたり顔で「サッカーは布陣(システム)でするものではない」のたまう人が多いということなのでしょう(自分もそうだったかも。。)。

この本は、戦略(というか戦術)的意図の重要性、それを双方の将がお互いに読みあい裏をかく様、それにシステムがどの様に貢献しているか、選手交代の妙味を丁寧に説明してくれています。

将棋や囲碁が好きな人もはまるんじゃないかな。
スポーツの試合は選手個人のパフォーマンスやドラマ感にフォーカスして楽しんでたのですが、今後は俯瞰的な視点でも楽しむことができそうです。試合を見に行きたくなったな。
(でも日本より欧州の方がこの見方は楽しめそう)

幅が広がってうれしいです。後輩、サンクスです。

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