2009年9月17日木曜日

沖縄と家族客

先週は夏休みで沖縄に行ってきました。
(「また沖縄かよ」って感じですね)

沖縄に行った回数もしっかりとカウントしていませんがおそらく15回をはるかに超えていると思います。好きなんでよねぇ。。

そんな中、今回沖縄に行って一番感じたことは家族客がものすごく増加したことですかね。
昨年に友人の結婚式で沖縄に行った時も感じましたがすごく増えたと思います。

ちなみに私が沖縄に初めて行ったのが20年ちょっと前ですが、 当時はトレンドのチョイ遅れ位の層が行き始めたといった時期でしたので旅行客も
やや金を出せるカップルか
仕事でストレスためた会社勤めのお姉様達が友人と「いっちょ奮発してリゾートしてやるか!」と気合入れて行くといった雰囲気の場所でした。
(たまに儲かったSOHOの社長が社員連れてゴルフや釣りするという雰囲気もあったかな)

当時の旅行客の心理状態は、

ハワイ>沖縄>グアムサイパン

といった感じだったかもしれません。

今で言うと、タヒチやドバイにはそうそう行けんが、モルディブ位いきたいよねぇって連中ですかね。


そんなわけで当時はホテルで家族連れを見ると「ここは子供連れてくるところじゃねぇよなぁ」と感じていたのですが、今はカップルの方がむしろ自民党になっている感じです。



この現象、単に日本本島の多くの人間にとって沖縄が年々アクセスしやすくなったというより、独身時代に沖縄を愛した世代がそのまま家族持ちになって家族を連れてリピートしているといった印象を私は受けます(自分もそうですもん。ちょっと同じ臭いを感じる客がけっこういます(笑))。


そういうことで、
当時のホテルはいかにカップルを取り込むかという視点でサービスを構成していましたが、最近は家族客の増加もあってか、ホテルのサービスは家族向けのものがすごく多いです。
ホテル周囲の自然教室とか、夏の思い出工作教室とかキッズマリンメニューだとか。。

それはそれで全く構いませんし、むしろ家族と子供を持った私には非常にありがたいのですが気になる点がひとつ。

それはホテルのステータスの変化の仕方。

現状の沖縄は、

①お金のあるカップル向けに、より高級感を出したリゾートホテルが新たにちらほらと出てきています。

②比較的新しくできたリゾートホテルはまだブランドが崩れていないのでそのままがんばってます。

③ちょっと昔に名前がかなり売れたホテルがそのブランドをどう維持するかで色々と模索しています

④ちょっと昔にリゾートとして中くらいのブランドを持っていたホテルは修学旅行用ホテルに崩落しました。

といった感じです。

そして、④はもうしょうがないとして、気になるのは③系のホテル。

リピーターが家族持ちになったので、家族向けのサービスを充実させていっているのは悪くないと思うのですが、やり方をミスって、一気に家族でにぎやかワイワイ大衆ホテルとなってしまっているホテルが結構出ています。意図的か意識外かはともかく、ホテルステータスは明らかに大きく変わってしまっています。

でもね。忘れないほうがいいですよ。昔、沖縄を気に入りフリークになった連中は、家族持ちになったとしてもちょっと非日常を感じたい層ですからね。この層は、家族&子持ちであることを棚において、沖縄のホテルにはリゾート気分を求めているわけです。さらりとオシャレな雰囲気で差別化されたいのですよ(笑)
(家族はおっても、自分らの家族だけはちょっと違うと思いたいわけです)

まっ、タバコ吸いが自分だけ空気のきれいなところでタバコを吸いたいと願うのと一緒ですな。

お客のニーズを履き違えたり、間違った戦術を取ると客に捨てられると思いますよ。お気をつけください。
客の生の声を聞かずに統計データだけで戦略打っているのかな。。。表層的な分析しかできていないのかな。。