2008年11月20日木曜日

旅の話(グランブルーの撮影地。タオルミーナ)

結果的に今回の旅のハイライトの地は、グランブルーが撮影された有名な保養地タオルミーナでした。

私としては、金持ち然とした変にすました土地だったらどうしようと思ったのですが、結果的にはこじんまりとして、いりくんだ小道で構成された石の街でしたので、自分の好みにマッチした素敵な場所でした。
(自分はシーズンオフに行きましたが、オンシーズンは人でごった返すかもしれません)


タオルミーナに興味がある人のためのtips:


・青の洞窟
最も有名なのはナポリ付近のものですが、この土地にも青の洞窟があり、こっちの方が実現確率は高いそうです(ナポリの方は波が高く中止になることもよくあるそうです)。
海底と反射の関係でしょうが青々とした海面は神秘的で魅力十分でした。

また、グランブルーでエンゾ(ジャンレノ)がパスタを思いっきり食べていたレストランも海サイドから見ることができました。(通常はそのホテルの宿泊者だけがいける場所だそうです)

タオルミーナからゴンドラで降りたところにあるイゾラベッラという海岸に行くとダイビングセンターと隣接したカフェがありますが、そこで声をかけるとボートを出してくれます。
時間は50分くらいでしょうか。。泳げるシーズンはツアー中に海に飛び込んでしばらく楽しむこともできるそうです。値段はたぶんオンシーズンとオフで違うでしょう。自分はオフでかつ二人連れ(たまたま知合った日本人のおばさまと同乗)で案内人もヒマだったという条件下でしたから参考になりませんが、一人20ユーロでした。チップも忘れずに。














・お菓子
シチリアはお菓子が名物だそうですが、日本人(特に男の私)には強烈甘いものが多いです。
レストランのドルチェは比較的大丈夫ですがお気をつけを!
ちなみにお勧めはジェラートです。これはうまいです。
タオルミーナはメッシーナ門そばの「ジェラートマニア」が良かったです。



・インターネットカフェ
メジャーな通りcorso umbertoⅠをずっと進んだ右側の小道を上がったところに一軒あり。
確か名前はLas Vegasだった。wifiも利用可能でした。利用にはIDが必要ご注意あれ。
私はipod touchで無線LAN利用だったので、日本語環境が使えるかは不明です。

旅の話(イタリアメシ2)

続き

■シチリア(タオルミーナ・カターニア)
シチリアはシーフードが旨いとのことでしたのでシーフードオンリーで攻めてみました。予め熱心に調査をして候補を選定してあったので外しは一軒しかありませんでした(今回は掲載せず)。
ただ、大当たりは一軒しかありませんでした。
あくまでも個人的見解ですが、日本でのシーフードレベルは高く、殆どの料理が想定内になってしまったのではないかと分析しています。ただ、私が行った海外の土地と比較するとシーフードは上位であったことは間違いありません。

これも私の好みですが、カターニアでドゥオーモ付近の線路沿いで、地元の人がスタンディングでゆでたタコ等をつまみながら酒を飲んでいるシーンや肉やソーセージを網で焼いて食べているシーンを目撃したので、そういうノリの食事の中に本当のローカルな旨さが潜んでいるのではないかと思いました。男性の旅人にはチャレンジして欲しいです。(女性には少々治安的に厳しいかも)
・Ristorante L'Arco Dei Cappuccini
タオルミーナ。色々な所でお奨めされていたシーフードレストラン。
私はあまり良い評価だらけだとかえって疑うたちなのですが、ここは文句無く旅行中ナンバー1でした。魚介の盛り合わせアンティパスタとウニのスパゲティーを食べましたが本当においしかったです。










・Osteria Antica Marina Di Scs Di Campisi S. & C. Sas
カターニアで最も有名なシーフードレストラン。めちゃくちゃ人気です。
食したのは有名な前菜の盛り合わせと、チョイスしたエビとすみいかのグリルでした。
正直私の魂にはあまり響きませんでしたが、シーフードへの火の加減等腕の良さは十分に感じられました。実はここで食べた自家製アーモンドケーキが今回の旅のお菓子ナンバー1でした。









・Ristorante Ambasciata del Mare
シーフード。ドゥオーモ広場の魚市場側の隅にあります。実はここでは食べる機会が無かったのですが、信用する友人がお奨めしてくれたので心残りありでした。
と、まぁこんな感じでした。




旅の話(イタリアメシ1)

通常の私の旅では、レストランでの食事は量(多いので)と(一人での)入りやすさから1日に一回行くか行かないで、よく地元のローカルな軽食でおいしいものを探すのが普通です。

ただ、今回のイタリアではせっかくだからとがんばってレストラン食事を多くとりました。

以下、感想と情報。

全体:
・10年以上前のイタリアのレストランでは、パスタはメインでは足りない位おなかがすいた時に食べるもので、メインを食ってなんぼといった常識があり、日本人がパスタで止めようとすると怪訝な顔で腕を上げられる様な状態でしたが、昨今は世界的なダイエットブームで都市圏や観光地はパスタで止める食べ方も不思議な顔をされなくなった感あります。(昔は意地見せようと無理にメインを食べてました)

・やはりイタリアではレストラン食事は大勢で楽しむのが最適。カップルならまだしも一人でレストランに入るのは少々テンションが下がります。私にはワインバーやスペインバルのカウンターで小皿を何皿もつまみながら酒をやるのが向いています。

★入ったレストラン
(料理の写真を掲載しますが、基本的に食い意地がきたなくて、いつも料理に口を入れた後に写真を撮ることを思い出すといったざまで、一部欠落した形で写っているのが多いです。。)

■ミラノ
ミラノの様な大きな街では、レストランを徒に捜し歩くのは体力の消耗からあまりお奨めできない気がします。イベントをこなす場所の近くやホテルの近くで数件筋の良さそうな候補を探しておいて、トライしておいしければ何回も通うという攻め方もレストランスタッフとコミュニケーションが確立できて楽しいかも。

・Ristorante Isola Dei Sapori S.R.L.
サルディーニャ料理。シーフード。
観光客だけでなく地元でも人気。
前菜の盛り合わせと「小エビとイカとズッキーニのタリアッテレ◎」を食べました。
サービスも悪くないし、コストパフォーマンスっも良かったです。
一度行くのも悪くないでしょう。







・Ristorante Da Ilia
ホテルの近くのレストランでした。
ここではベタにミラノ風リゾットとミラノ風カツレツを食べましたが予想以上にいけました。
お奨めです。地元の客も結構多かったです。













2008年11月16日日曜日

旅の話(サッカー)

今回の旅行ではサッカーの試合を2試合見ました。


自分がお奨めする、「旅で海外サッカーを見るコツ」は、

①一つの都市に、見たいリーグに所属するチームが二つ以上あること(1ホームタウン2チーム)
②週末とミッドウィーク(水曜)に試合が開催される週を狙うこと

です。


今回はミラノでインテル(-ジェノア)の試合を見ました。

正直言うと自分はミラノをホームとするもう一つのACミランファン(ミラニスタ)なんですが、残念ながらアウェーでよそに行っていたので、インテルミラノのファン(インテリスタ)な顔して観戦しました。
(一度アウェー側で観戦してたら、試合終了と同時にホームサポーターの攻撃から逃げるために駅まで超ダッシュで走るはめになりました)

インタリスタとは言えませんが監督に就任したモウリーニョは一番大好きな監督なので楽しみだったのですが、席からはちっこくて、気分の盛り上がりは今ひとつでした。

試合も粗々で引き分けでしたがお粗末でした。がっくり。

でもサンシーロスタジアムはいいですね。本当に素晴らしいと思います。今回は2回目ですがここは気分が盛り上がります。















シチリアの都市カターニアでは、カターニア-ウディネーゼを観戦しました。
ここでの観戦は難度が高かった。。観戦を実現させた自分を褒めてあげたい位です。

事前にインターネットで調べましたが観戦のための情報が殆ど無いんです。
(わざわざチームHPにメールで問い合わせたのですがノーレス。。)


しょうがないんで、現地のツーリストインフォメーションでスタジアムに行くバスを教えてもらい、ホテルのスタッフが英語が軽く行けたのでチケットの買う場所を教えてもらいました。

でも教えてくれたチケットボクス情報は「なんとか広場にあるタバコ屋。16時」です。聞いた時が12時だったので「それ16時にオープンなの?閉まるの?」と聞いても、「チケット持ってないならゲットが先決だからいいから行け!」の一点ばり。


なんとかスタジアムに近いそれらしき広場にたどり着いたら、どこのタバコ屋から買ったらいいか全くヒントが無い。それらしきタバコ屋は皆閉まっている(やっぱり16時開店だった)。英語も現地の人には全く通じない状態です。しょうがないんで2時間以上周辺ぶらぶらして時間をつぶしたら、あるタバコ屋の前に軽く人がたまり始めたので行ってみたらそこが該当のタバコ屋でした。


苦難はそれだけではないです。チケットを入手して一旦ホテルに帰ったのですが現地は公共交通網がひどいもんで、ダイヤがめちゃくちゃ。用心して順調であれば開始時間の1時間以上前についてもおかしくない時刻にバスに乗ったにも関わらず着いたのが開始10分後。。

帰りは治安がなんともいえない町に加えて、バスが何時に来るかわからない夜23時過ぎなので、根性だして真っ暗な道々を競歩なみのスピードで40分かけてホテルに帰りました。汗びっしょり。。

仮に犯罪者が待ち構えていたにせよ、ヒゲ面で険しい顔したアジア人のおっさんが、はぁはぁいいながら高速で歩いていたら襲う気もうせたことでしょう。


(そうそうシチリアは社会のインフラのダーク面はマフィアの影響がしっかりあるらしく、タクシーも信用できないとの噂を聞いたのでタクる気にもなれませんでした。でもせいぜいぼられる位かな)


試合自体はこれまたホームのカターニアが負けてしまいましたが、シチリア人のサポーターは熱く、久々にこれぞサッカーの本場といった雰囲気の中で試合を堪能できました。

席も約8000円位の価格でしたが、一階中央前から2列目という絶好な場所で、口の悪い地元の常連サポーターのおっさん達に囲まれながら楽しむことができました。















tips:

①イタリアではチケットを購入する際にはID(身分が確認できる証書)が必須の様です(ダフ屋等の偽チケット対策かな。。)。通常旅人はパスポートですが、カターニアでは顔写真入りのクレジットカードでもOKでした(保証はしません)。チケットには自分の名前を入れてくれます。

②インテルのチケットはドゥオーモ近くの有名なショッピングモール内のレコード屋内のチケットボックスで買えます(詳細の場所はインテルHPで確認ください)。ただし、クレジットカードは使えませんでした(bancomatなるカードのみ対応可能)お気をつけください。
③サポーターの多くは車やバイクできます。試合終了後人波についていっても駅やバス停方向と違う可能性があるのでお気をつけください。

④10年以上前と違って、最近は女性や子供も観戦に来ているくらいなので観戦に伴う治安はだいぶ向上はしているようですが油断はなされぬよう。
⑤メジャーチームはそれほどひどくありませんが、ラテン諸国ではサッカーの試合は興行なので、試合カードによりチケット価格が変動します。(要するに売れそうなら吊り上げるってこと。市場価格ですな)


イタリア旅行感想

当然のごとく、とっくに帰ってきていましたが、仕事がパツってて書くのが遅くなりました。

今回の旅行は、

東京→ミラノ→タオルミーナ(シチリア)→カターニア(シチリア)→東京

7泊9日の一人旅でした。

やったことは、
(イベントとしては)
①ミラノとカターニアでセリアAの試合を1試合づつ観戦
②タオルミーナという映画「グランブルー」の撮影に使われた観光地で散策
③イタリア料理をむりくりおなかに詰め込み

それ以外は、
持参した本を読み、自分のキャリアデザインを再考していました。

イタリア一人旅というと大抵の人間は「いいなぁ」と羨ましがってくれますが、私の場合は、機内持込のパック一つを持った、安宿onlyの放浪旅ですから、似たような旅をしたことの無い人が考えるほど優雅な旅にはなりません。
(経験者はあの淡々とした日々の過ごし方をわかっていただけるでしょう)

ひたすら
歩く歩く歩く(ネィティブアメリカンだったら「歩く男」というネームをくれることでしょう)、
自分の生き様を考える考える考える、
持参した小さなノートに頭に浮かんだことを書く書く書く
時間が旅の殆どを占めることになります。
(心が折れないためにサッカーやメシというイベントでそれらをつなぐ感じです)

じゃあ行かなきゃいいじゃん。という感じなのですが、
こういう旅って、快楽的なものではなく、結構深い意義を感じさせてくれるものなので、なんとなく繰り返してしまうのです。

そういう意味では、今回の旅も「ああ、面白かった」という感じではなく、「ああ、ひと仕事すませた」といった感じの満足感が漂っています。

ただ、(なんとなく書いていてさびしい話なのですが)今回の旅を終えて実感したのは、

「もうこういう旅は終わりだな」

という感情です。

理由は、体力的なものではなく、

「異邦人として外国を孤独に彷徨う事により、かえって己自身を見つめる」

といった行為がもう自分のフェーズに合わなくなってきたと言えましょうか。。

自分なりの解釈では、人は、
子どもの頃、家族・社会の中で疑問なく育ち、
青年期に、コミュニティから距離を取り自我を見つめ、
成人期に、今度は自らがコミュニティの担い手となる
という発達段階を経るのではないかと。。

その中でいうと、今の自分は、
守るべき家族を持ち、社会と意味のあるつながりを求める様になっており
アウトローとして彷徨うフェーズは越えてしまったのかもしれません。

一抹のさびしさは感じますが、
決して嫌な感覚でも無いというのが面白いところです。

ちょいと小難しいマジな話をしてしまいましたが、この後は、旅のネタ的な情報をアップします。

旅等に興味のある方は目を通すのも良いかもしれません。